私たちは、市民のウェルビーイング実現に向け情報を発信し、健康課題をともに解決していきます。

人生100年時代を迎え、日本の医療政策において、病気の治療を主軸とする「医療」のみならず、病気にならない・進行させないための「予防」の重要性がますます高まっています。今回のコロナ禍を経て、ヘルスケア情報のビッグデータの有効活用が急がれる中、現在は薬局、病院などにバラバラに保管されている個人の医療健康データ、パーソナルヘルスレコード(Personal Health Record)を一つに統合させ、持ち主である国民一人ひとりが自ら管理・活用して健康づくりに役立てようという政策も動き始めました。これからは、医療機関や医師などの専門家に頼り過ぎることなく、自分の健康は自分でしっかり守っていくセルフケア・セルフメディケーションの時代が本格化します。

そんな時代にもかかわらず、ヘルスケア領域で従来、指摘され続けてきた「情報の非対称性(医療者などの専門家と市民・患者の間にある情報格差)」は、いまだに解決されていません。この情報格差を改善するためには、巷にあふれる玉石混交の健康情報の中から市民一人ひとりの健康を守る力、ヘルスリテラシーの向上に役立つ情報を的確に整理し、わかりやすく“翻訳”して提供する「ガイド」、そして市民・地域が抱える健康課題をさまざまなステークホルダー(行政・研究機関)らとともに解決していく「サポーター」が必要だと考えます。

一般社団法人ハイジアコミュニケーションは、薬剤師、行政保健師、編集者というバックグラウンドを持つMPH(Master of Public Health)集団です。私たちは、公衆衛生学の知見、医療従事者・研究者らとのネットワーク、市民目線の発想力を生かし、ヘルスケア情報のガイド役、健康づくりのサポーター役として、市民一人ひとりのウェルビーイング(well-being)実現に寄与する活動を行って参ります。

一般社団法人 ハイジアコミュニケーション 代表理事・理事長 新村直子